学生時代の堀越二郎 向かいに居るのは後に中攻や一式陸攻の設計で知られることになる本庄季郎。いつも日本の後進性を気にしている。
この二人は同期で親友として描かれているが、実際には二人とも東大の航空ではあるものの本庄が堀越の一年先輩にあたる
したがって、風立ちぬの中ではため口をきいているが、このようなことは実際にはなかったと思われる。本庄を相手に語ることで堀越の考えを明確に示すための細工なのだろう。
毎日、さばばかり食べている堀越に本庄はあきれるが、堀越は、動じることなくさばの骨を見て美しいと自分の世界だ。
そして、さばの骨の曲線が翼断面に似ていることを見つけ出す。
この話は実は骨ではなく、魚の体の断面が流線型で層流翼型とほぼ座標が一致したという実話から来ているものと思われる。
この話は実は骨ではなく、魚の体の断面が流線型で層流翼型とほぼ座標が一致したという実話から来ているものと思われる。
方眼紙に、さばの骨を写し取り座標から数値化する堀越はNACAの翼断面にさばの骨と同じ曲線があることを見出す。描いた曲線はアークに近い気がするNACAよりもRACにそうした翼型があったように思ったが・・・
そしてここでも堀越は、アメリカ人もさばを食うのかなあ・・・とちょっととぼけた発言をするのである。
優等生ではあるが、宮崎の描く堀越からは天然ボケのような馬鹿正直さも感じられる。
0 件のコメント:
コメントを投稿